福祉架装にはソーラーパネル

まったく動かなくなったVを前にして、もういっそのことソーラーパネルを積んだらどうなのだという考えがちりちりと霞む。雨の中である。


本来3列目シートのあったところに、サブバッテリーとソーラーのシステムを積む。なにか目隠しをしたいところではある。

すぐにキャンピングカー・ビルダーさんを探して、本来は連絡していくべきではあったが、いてもたってもおられずに直接お伺いした。

いただけたお話はふたつ。ソーラーパネルを貼ることは施工例も豊富であるし何も問題なくできる。しかしながら少々高額にはなるので、まずはサブバッテリーを設置し、架装の電力はそちらから取るということをしてみてはどうか?

道が拓けるようである。いや安心するのは早い。ここで弛緩するようでは物事は現実化しない。端折るが、結局サブバッテリーだけだと電気漏れは止まらず、ソーラーパネルを実装することとなった。

「おそらくですけど」という前置きの上で、15日持たずにバッテリー上がっています、といわれる。はあ。そりゃ、どうにもなりませんよね。

僕の知る限り、日本国内でこういった「電動車いす使用者が自分ひとりで乗り込み、運転もして自分で帰ってくる。移乗もできる」といった仕様の車は、僕のVを除けば一台である。Youtubeで見たことがある。

それはアメリカ車で、日本国内では改造ができないからアメリカで改造をして輸入したということだった。その手筈を整えるだけでも相当に大変らしい。

つまりは経験を持った事業所がないのである(もちろん断言はできない)。あくまで僕の印象ではあるけれど、メニューには確かに載っているが問題は山積みである。要求する仕様・運用も人によって異なれば、解決しなければならない問題も変わると思うので、なかなか進まない事象かもしれない。


追記:
この後検索結果などに、2台の「車いすで一人運用できる車両」がでてきた。両方とも関係はない方らしい。これで少なくとも3人の先輩方と僕の合わせて4人・4両が日本に存在することになる。まだまだ少なくはあるが、もっと存在していても不思議ではないだろう。



ソーラーパネルは屋根の最後尾に貼っていただく。ケーブルを通して車内のシステムに接続される。晴天であればおよそ5時間で満充電が可能ということだ。3列目のサンルーフが半分隠れてしまうが、どうせシートがないので不要なのである。


ところで、Vにオプション設定されているハンドルノブがこういうものであって、重すぎるVのステアリングにはかなり華奢だという話。どこまでやるかはひとまず置いて、写真の六角ボルトで根元が固定されているのだが、これがご覧の通り角ばっているため指が大変に痛い。
 
これを丸い頭のボルトに交換するだけでもかなり違う。次にウッド模様の部分を基部から外してみると、中は空である。手のひらで回すような軽いパワー・ステアリングにならいいのだろうけれど、Vの超弩級に重いステアリングには剛性が不足している。
 
ここにロックタイトの金属粉入りエポキシパテを3つもつめてやる。金属入りだからかなり重い。本当ならウッド状のパーツもペーパー当ててウレタンクリア吹いて、とやりたいところだが、大変なのでやめておく。
 

重量バランスが取れた。色味は合っていないが、ステアリング自体もウッドに変換。雰囲気がよくなったね。福祉車両には見えまい。

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