【超おすすめ】至福の電動車いす

「おこられるで」「世の中にこんなものがあっていいものか」と、妻に言われる。
フットプレートの大型化もあって遅れていたが、やっとフットプレートにクッションがつけられるようになって、オットマン化したのである。


見るだけでも笑ってしまうが、乗ってみるともっと笑ってしまう。電動リクライニングベッドにタイヤをつけて、自由に外を散歩しているみたいである。だいたい、いつもどこかが痛いとか、しんどいとかを抱えながら生活をしているけど、苦痛というものがまったくない。頭のてっぺんからつま先まで何もない。なんならリラックスを通り過ぎて弛緩している。家に帰れなくなって困る。

これにいちばん近いのはあれだ。大きな浮き輪をつけてプールで浮かんでいるとき。でもオットマン化したF3は介助も準備も必要ないので、スーパー・ミラクル快楽をもう日常的に手に入れられるということである。


取り付け方法。フットプレートをたたんで、裏側のリブの一部をゴム板でかさあげする。F3は足裏のリブでさえ美しい。計って5ミリかと思ったが1ミリ足りなかったのでさらに足し、6ミリ貼ってある。6ミリ厚が手に入るなら最初からそれがいいだろう。型紙を作ってゴム板を切り出し、嵌め込む。この部分にベルクロを貼る。


それで、ベルクロ(面ファスナー)で取り付けられるようにするけど、粘着テープの付いて「いない」ものが売っていない。Amazonでしつこく探したがない。近くのケイヨーデーツーに行って、なんとか見つけたが細いベルト状のもので、たしかに粘着テープは付いていないが、裏がオス、表がメスのリバーシブルだ。接着剤でつけられない。粘着テープにも接着剤が効かないのだ。

帰ってきて妻にそう言うと、工房からこの25メートル巻きのベルクロ、オス・メスセットを出してくれてかなり驚く。妻は「普通売ってなくて、おそらく同業の人だったらほしがると思う」と言う。ブログに「妻がこんなすごいものを持っていた」ってちゃんと書いてね、と命令される。はい、書きました。すごいよ。

これをオットマン(クッション)の背にオス側、F3のフットプレートの裏側にメス側を、セメダイン社のSUPER Xゴールドを使って貼り込む。10ml入りの小さいものを結局6本も使ってしまった。


電動足台エレベーションを下げた状態。はい、落ちません。


上げます。イスか(イスです)。


上げた状態で正面から。両脇のランバーサポートが上手い具合に足が落ちそうになるのを防いでくれるのである。いろいろ緊張を強いられることがなく、リラックスだ。


と、こんな感じ。ベースがしっかりしているので、シートでモゾモゾしてみても、ずれたり落ちそうになることもなく最高である。つける際はぜひただのクッションではなく、こういったイスに取り付けるタイプの背もたれを買ってつけてみていただきたい。全部の材料で一万円しない(ベルクロはちょっとわからないけど)。もう純正の装備みたいである。

こんな、なんの苦痛もストレスもなく、心の底からゆったりできたのって、小学校一年生で足の手術を受ける前以来じゃないかな。こういう世界がそういえばあったなあ。外で遊ぶことが無反省に楽しかった。そんなことを考えているともうなんか、あくびが出て仕方ない。春の弱くて暖かい風が吹いてる。「足を上げて気持ちいいだろうね」なんていうレベルじゃない。僕だけがこんないい思いしていていいものだろうか。

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