WHILLのカスタマイズ


いろいろと工夫したカスタマイズを。
まず本体購入時にオプションで背もたれをバリライトのロングタイプに。結構寄りかかって座るので腰だけのサポートでは疲れてしまうため。左の肘かけについているのは純正のバッグ。薬とかマスクを入れておくのに便利。

シートクッションは確かオプションがなかったのでそのまま購入したが、やはりすぐへたれてしまったので(僕の体重は71Kg)最初はpermobilのコルプスシート用に変えていた。バリライトの背もたれとコルプスシートのクッションでまあまあ満足して三年乗っていたが、コルプスシートとはいえ経年変化があるので(なんとなく硬さがでる)、思い切ってロホクッションを導入。

ロホは空気室が前後左右・四つに分かれているコンツァーセレクトで、セル数を幅9、奥行き11のほぼセミオーダーとした。贅沢と思う人もいるかもしれないがずっとこれに座るのである。

そしてこのロホはゴム製のエア入りクッションで布製のカバーはついているのだが、結構蒸れる。気持ちが悪いのでメッシュタイプのシートを載せて座ると蒸れることがない。ただこのシートはわりかしすぐ傷むので、車いすから降りた際に90度回して均等に面を使うようにすると長持ちするようである。高いものじゃないのでだめになったら買い換えることにしている。

次に背もたれ。
最近背中が痛いとずっと思っていて、胆管結石で苦しんだ経験から嫌な感じがしていたんですね。寝ている時も痛い。胆嚢は結局手術で取ってしまったのでその疑いはないんだけれども、じゃあ肝臓か? などと思い悩む日々。しかし定期検査での数値に異常はないので、もしかして背もたれか? と少し疑っていた。

新しいpermobilもそうだけど、ちょっとランバーサポートが強すぎて窮屈というより痛む。僕は年齢なりに腹も出てはいるが太ってはいないのでもう少し調整できるようなものにしてほしい。

ということで、背中の痛みは狭いランバーサポートが原因ではないかという疑いが濃厚になって、何か解消できる方法はないかと探してたまたま見かけたのが、左右セパレート型の背もたれだ。

これは仕事用のイスを探していたときに、店頭にあった韓国製のイスがこのタイプで、座ってみたら可動式の二枚の背もたれがぴったり手のひらを当てるような感じで気持ちがよかったのだ。結局エルゴヒューマンを買ってしまったのだが、時々あの二枚背もたれは気持ちよかったよなあと思い出していたのである。

見つけたものは既存のイスに取り付けて使うもので、まあこれならもし失敗してもかまわないだろうという判断した。元々ついていたバリライトのクッションをはずし、二枚羽の背もたれを装着。うん、この吸い付くような感じがいいんだよね。

そうしたらなんと、就寝時に背中が痛くないのだ。いってみればあの痛みは、背もたれで受けた打ち身のようなもの。


二枚羽はこの基部に取り付けてイスの背もたれに固定するんだけど、この基部のおかげで5センチは背中が前に押し出されてしまう。そうすると時間が経つにつれてどんどん尻がずっていって、非常によろしくないのである。


なのでバリライトに穴を開けて二枚羽を直付けした。


ここですね。直付けした、と書くと簡単なのだがまずバリライトのシェルに穴を開けるのが大変。ボルトが6ミリのためマキタと6ミリの金工用ドリルビットで試してみたが、黒い樹脂だと思っていたシェルはまさかのアルミ製。まあ、それはそうだよね。

刃が滑ってしまって全然だめなので、そうかと思いドリルビットを4ミリに変更(これもその度にAmazonで買い足したため、ひとつひとつ数日が経過している)。無事に貫通したのでそこから6ミリに拡張した。ピンバイスだってまず細いものから広げていくもんね。

と、これでやっと楽になった。本当は書いてもつまらないトラブルがあって作業が何倍にもなっているのだが、本当に妥協しなくてよかった。シートは空気入りで背もたれは常に追従する二枚羽。いまもこれに座って「あーやってよかった」と思いながら書いている。


おまけ。僕はかがむことができないのでリーチャー(マジックハンド)は必須である。それもどこかに置いておくのではなく、車いすにつけてあると探さなくていいので楽なのだ。杖ホルダーを使う方法もあるが、ウィルCの場合は市販品のインテリアフックを前部のアタッチメントに取り付けると、これがリーチャーを差しておくのにぴったりなのである。

一度みどりの窓口へチケットを取りに行った時、カウンターの支払いで一円玉を床に落としてしまった。参ったなあ、あれ拾えないぞと思っていると、列に並んだ人たちも落ちた一円玉を見ていて、うーん拾ってあげるべきなんだろうけど、この長蛇の列を抜けて並び直すのもな。それにまあ一円だしなあ、という視線だったのだが、僕が今日はウィルで来たことを思い出し、脇に差したリーチャーをずらりと抜くと、声こそ上げる人はいなかったものの、みんな「おおっ」という感じになって面白かった。

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