オールモビリティ

新型もいいが、この旧型も厳かで格好よい。メルセデスVクラス。

しかし乗った印象としてはともかく重いのである。パワーステアリングも重いし、車重自体もかなりある。車というよりは鉄の質量を感じながら運転している。もうなんかバスに近い。
 
リフトを追加した結果の重さかと思って調べたのだけど、改造前の車重が2,560kg、改造後が2,485kgと、見間違いかと思う。車検証を何度も確認したが、ノーマルより75kg軽くなっている。
 
これはそのまま、外した3席分のシートと、追加した装備の総重量の差である。
Vクラスは後席のアレンジが簡単にできて、外すことさえできるというのがひとつの売りだが、このシートがものすごく重いらしい。まあいいが、75kgも減ってこれ? と言いたくなる圧倒的な質量だ。ブレーキは効くのだが、効きはじめはあわてたくなるフィーリング。運転にはかなり気をつかう。

それでは装備の紹介と、実際に運転席へ乗り込むまでを写真入りで見てみよう。


そもそもの、どうしてこの仕様になったかという解説は必要かもしれない。
これが僕の契約している月極駐車場である。Googleマップの衛星写真。前に乗っていたシトロエンC5が映っている。向かって左側は空きスペース。

そうすると前方駐車で車を停め、運転席からの出入りではなく、もう運転手自身もリアゲートから出入りするしかないということは、パズルをするとお分かりいただけるかと思う。後ろ向きに駐車スペースに入れるなら、車いすを積載するたび、車の駐車位置を変えなくてはならない。毎度、僕は運転席とF3の間を行ったり来たりすることになる。ありえない。工程はなるべく少なくしたい。

結果として僕のケースとしての前提条件は、

・前方駐車
・そうすると右にとなりの車がいて運転席側のドアは使えないので、運転者は車いすと共にリアゲートからの出入り

となった。
それでは、考えに考えた僕の事例を。


旧モデルのVクラスには、電動リアゲートはついていない。なのでリモコンで開くリアゲートに改造した。まずゲートを開ける。


車いす用の電動リフトはイタリア製のフィオレラリフト。検索すれば動画を含めてたくさん出てくる。ただ、普通に売られているものは途中までしか電動で動かず、最後の一枚を展開するには手動でやる必要がある。それはできないのですべて電動でここまで開く完全電動タイプを注文する。もう、ひとつひとつ検証して調べ、確定させていく必要がある。


リモコンにて降ろす。すでに傷だらけである。きれいにする時間なし。


この段階でリモコンは手すりにかけておく。手すりにかけられるようにフックを探してきてつけた。


さあ乗り込むぞ、という感じでF3をリフトに乗せる。自分はF3に乗っている状態。フィオレラリフトは他と比べて高額でもあるし、日本製のものなら自動的に車いすとリフトがスライドし車内に格納されるものがあるので、それがよかったんだけど、床から10センチは高くなってしまうらしい。Vクラスの天井は割と低くてF3の全高があるから無理である。

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