手すりは持ち歩いてしまえ。ヘッドレストは静かにさせる。

車いすから立ち上がるときに手すりがあればいいのだが、駐車場所を含めてそれがないケースが多い。肘かけを頼って立ち上がることになるけど、どうも起き上がりにくいのである。ペルモビールのオプションに「サポートハンドル」というものがあったので購入してみた。

考えてみると、電動車いすの駐車場所(あるいは移乗場所)には、正面にしっかりとした手すりがあるのが理想で、ささやかな夢でもあった。おおげさに聞こえるかもしれないけど、賃貸住宅に住んでいるとなかなか実現はむずかしく、車いすから立ち上がるのにいつも苦労する。


コントローラーの下についているのがサポートハンドル。

はたしてここにつけて用を成すのか疑問も湧きながら、行く先々に手すりをつけるより、車いす自体に強度のある手すりがついているならもちろんそのほうがいい。ペルモビールは100キロをゆうに超えるんだし、ぐらぐらすることもないはず。で、このサポートハンドルもユニトラックへと取りつける。ユニトラックすごい。

そう思いながら、ディーラー氏が取りつけてくれるのを見学する。取りつけが終わって、氏が立ち上がるときに反射的にここを手でよいしょとつかんでいた。僕が「あ、便利ですね」というと氏も気がついたようで「あっ、便利ですね。自然につかんじゃったな」といった。

「カタログ見てると、これ一体どういうときに使うんだろう? っていうのも結構あるんですよオプション部品。でもこうやって便利なんだなあ」と、氏。

試用してみると、位置的にも剛性も申し分ない。
今後立ち上がる分にはこれが頼もしい手すりになってくれる。さすがペルモビールは熟知していてしっかり用意している。

どなたかが動画で、日本の福祉用具は介護する側のために作られているが、外国製のものは障害者側が自立できるように作られている、といった旨の発言をされていたが、もう哲学の問題なんでしょう。

WHILLさん、充電口は後ろの下じゃだめですよ。プライオリティ最優先で手元へ移動させてください。

さて、ペルモビールさんを持ち上げておいて申し訳ないが、かたかた音問題。
写真はヘッドレストを抜いたものだが、ごらんの剛性感のある作りなのに、取り付け箇所が手で回せるような配慮にしたためか、どんなにきつく締めても耳元でかたかた音がする。車いすのロールスロイスが興醒めである。文句ばかりいってるな。

薄いゴムシートを挟めばなんとかなると思ったのだけれど、0.5ミリシートでも入らない。仕方なく、家にあった液体ゴムというのを筆で基部に一周塗ってみた(白点線部分)。木工ボンドのような感じで液体時は白く、乾くと透明になるが5分でこの状態。

全部透明になったところで慎重に差し込み、しっかりと締める。

うん、かたかた音なくなりました。これもおすすめ。

 

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