飲み物を買って、パラソルでサングラスして、バカンス。


シートをフラットにしていくと、どうも足元がしっくりこない。ふくらはぎのレッグサポートを外してしまったためだ。あれがあるとたぶん寝られるが、普段使いで足がだるくなった時にフットプレートから足を下ろせなくなるため、どっちを取るかということで外してしまった。

それでフットプレートを畳むと、そこにふくらはぎを乗せられるようになるので、まあそれはそれでよい。だけど金属製なので、寝ようとするとやっぱり痛い。だから災害時用にそこへ敷く低反発クッションでもしつらえるかな、と漠然と考えていたわけ。

でもそういえば家には昔使っていた車いすのクッションがいくつかあり、破棄するのが面倒で放置されたままであった。写真の足部に置かれているのは、アマゾンかなんかで購入した、イス用の背もたれクッション。特に車いす用ではない。それを付属のベルトを使い、F3のフットプレートを畳んで取り付けてみた。

もういやになるくらい気持ちがいい。
思わず玄関でくつろいでしまい、ため息が出る。背もたれのこの形もなんだか足にしっくりくる。これなら絶対寝られる。

おもしろがってsenz°のパラソルもつけてみた。もう笑いが出そうだ。わざわざ本国サイトで注文したのはこのカラーのため。日傘にもなるんじゃないかなと思ったけど、まさかここまでバカンス感が出るとは思わない。

写真を撮って出張中の妻に送ると、「こんなの見たことない(笑)」という。うん、僕もないね。アイスコーヒーでも持って河原を散歩したら最高じゃないか。

都市計画に関わったことのあるせいか、たまにバリアフリー計画の場に居合わせることがある。

会合が終わってから「今日はあれを言おうと思ってきたの?」などと聞かれたりするのだけど、ぜんぜんそうつもりじゃないんですよ。僕はだってこういうことが基本だと思っているから。

バリアフリーは身障者やシニアのためのものではないということ。
体に不自由がなく元気なうちは楽しいけど、事故や病気で不自由になったり、たとえそれがなく幸福な人生を送ったからといって、誰でも歳を取ればしんどくなるということ。

身障者やシニアという他者に施すのではなく、いつ誰が、自分がそうなっても快適な生活が維持できるということ。それを作り上げるということ。

それが文明というものであって、全員が安心できる社会で文化というものじゃないか。車いすになったらビーチパラソルも借りられないって、なかなかつまらない世界じゃないか。でも現実には今はそうだ。

誰にでも快適さと尊厳を。
特にペルモビールにはそれを感じる。

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