なるべくぶつけないように。ペルモビール社の工夫。


わかりにくいかもしれないが、左がペルモビールC350、右がF3。

まずキャスター輪の左右幅を外側で測った。
C350は580ミリ、F3は500ミリだ。F3のほうが約80ミリ狭い。写真を見るとリアフォーク? がかなり内側にオフセットされているのがわかる。


ペルモビールFシリーズのシャシー。ペルモビール社のサイトよりお借りした。

これはどうして調べたのかというと、パワーのあるF3のほうがちょっとした斜面でスリップを起こすからだ(特に横方向)。はじめは僕も入れて230キロにもなる重量のせいかと思い、その重さを支えるにはタイヤが細いのかと思った。

まあそれもあるとは思うが、ふとキャスター輪の位置が気になって測ってみたのである。このF3のキャスター幅が狭いというのも踏んばりが効かないという一因になっているのかもしれないが、これはちょっとわからない。

それで、なぜわざわざキャスター幅を狭くしているのかということだが、こうやって写真を撮ってみるとよくわかる。
バックと前進を切り替える際、キャスターが左右に回って何かにぶつかるのを最小限に抑えているのである。じゃあC350はなんだというと、キャスター輪の内側に足とフットレストがあるので、今度はそちらにもぶつかってしまい最大幅にせざるを得ない。C350の地味に困る部分である。大きなキャスター輪が横を向いてしまうといろいろ邪魔になる。

と、よく細かいところまで考えられた設計だ。でもやっぱり特定条件下でスリップしがちではあるので、そういう場所に乗り入れないほうがいいですね。

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