僕は右手がほぼ効かないため、何かを結ぶという行為がむずかしいし、かなりめんどうである。
これが紐であれば時間はかかるがまだやれる。しかし袋の場合は違う。
袋の口を結ぶには、ある程度中身が入っていて(空の袋を結ぶなんてないわけだから)、袋には張力がそれなりにかかっており、力で締め上げながらも結ぶという、まあ普通の人ならなんて事のないことが、僕には非常に難儀なのだ。いまも「ああいやだ」と思いながら書いている。
それが数年前にクラウドファンディングを見ていたらスマートごみ箱なるものがあって、その機能としてはセンサーでふたが開く(まあこれはよくあるが)、ボタンを押すと薄いリフィルにごみを密閉する、また新しいリフィルを自動でセットする、というもの。
ごみ箱の価格としてはまあまあの値段だけれども、本当にそれが使い物になるなら夢の商品に近い。申し込んで届いて使ってみると、つつましやかに書いたとしても凄い。動作は以下の通り。
1.ふたはセンサーで開く
2.ごみがいっぱいになってきたら正面のボタンを長押しする
3.中にはリフィルが内蔵されており、その口が電熱で圧着される
4.で、ここが地味に凄いのだが、もしごみの量がその圧着部分を超えていると、蓋とリフィル全体が自動で持ち上がり、ごみをその中にしっかり収め圧着する(この機能がもしなければ、日常的にエラーが起こることになり、持ち主はそのたびにごみを手で押し込むか、またはもっと面倒なことをするはめになるだろう)
5.リフィルに入ったごみを取り出す(この時点で密閉されているので、少々の生ごみでも匂いがしない)
6.ふたが自動で閉じて、新しいリフィルがごみ箱に展開される
やることがない。リフィルもまたごみ袋としてはいい値段がするが、買いだめをしておく。最近類似品も出てきているようだけど、僕の知るかぎりではこのtownewというブランドのものが最初に完全自動化の製品を作ったようだ。
普通のごみ箱にはもう戻れない。
自分で袋を結ぶのがしんどいという方にいち押しの機械だ。
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